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概要とアカウント設定

総合取引アカウントのデルタ中立モードの仕組み

2026-03-27 09:52072

[推定読了時間:5分]

デルタ中立モードは、総合取引アカウントでファンディング率アービトラージ(裁定取引)やベーシスアービトラージ(裁定取引)などのヘッジングBotを運用するトレーダー向けに設計されています。有効にすると、条件を満たすヘッジポジションの自動デレバレッジ(ADL)キュー内の順位が引き下げられ、極端なマーケット状況で自動デレバレッジが実行される可能性を抑えられます。

 

参加条件

デルタ中立モードは、総合取引アカウントのアドバンスモードにある取引設定内の切り替え機能です。ホワイトリストへの登録は不要で、すべてのユーザーに設定項目が表示されます。

有効にするには、次のいずれかのユーザー属性を満たす必要があります:VIP3+ユーザー / Proユーザー / システムアカウント / マーケットメーカー / 機関向けレンディングユーザー

有効化後、ヘッジポジションと判定されるには、ポジションが以下の条件を満たす必要があります。

• アカウントモードが総合取引アカウントのアドバンスモードであること

• ポジションがクロスマージンであること。分離マージンの先物ポジションは対象外です

• 当該資産の先物ネットポジション ÷ 当該資産の合計ポジション ≤ 5%

 

注意事項:

• デモ取引にはユーザー属性による制限がなく、すべてのユーザーがこの機能を有効にして試すことができます

• ユーザー属性の確認は、切り替え機能を有効にした時点で一度だけ実行されます。その後ユーザー属性が変更されても、すでに有効になっている状態には影響しません

• 有効にすると、担保は全通貨に固定され、カスタマイズできません

• この切り替え機能を有効にしている間も、分離マージンの先物ポジションを保有・取引できます。ただし、分離マージンポジションのADL順位には標準の分離マージンルールが適用され、この機能の影響は受けません

既存のデルタ中立モードユーザーへのお知らせ:アカウントモードがすでに「デルタ中立モード」に設定されている場合、アカウントモードを手動で切り替えない限り、引き続き利用できます。一度別のモードへ切り替えると元に戻すことはできず、以後はアドバンスモードでこの切り替え機能を有効にする必要があります。

 

デルタ中立モードにおけるADL順位の変更

ヘッジ条件を満たすポジションは、ADLキュー内の順位が全体的に引き下げられます。条件を満たさないすべてのポジションの処理が完了した後にのみ、ヘッジポジションがADLの対象となります。ヘッジポジション間の相対的な順位は変わりません。

 

変更前のADL順位(ヘッジポジション保護は適用されず、標準のADLスコアに基づいて順位付け):

ユーザー
マージンモード
デルタ中立モードの切り替え
ネットポジション比率
ヘッジ条件
順位
ユーザー1
UTAクロスマージン
有効
2%
該当
1
ユーザー2
UTAクロスマージン
無効
2%
非該当
2
ユーザー3
UTAクロスマージン
有効
4.5%
該当
3
ユーザー4
UTA分離マージン
有効
2%
非該当
4
ユーザー5
クラシックアカウント
該当なし
該当なし
非該当
5
ユーザー6
UTAクロスマージン
有効
8%
非該当
6

 

変更後のADL順位(ヘッジポジション保護が適用され、ヘッジポジション全体の順位が引き下げられる):

ユーザー
マージンモード
デルタ中立モードの切り替え
ネットポジション比率
ヘッジ条件
順位
ユーザー2
UTAクロスマージン
無効
2%
非該当
1
ユーザー4
UTA分離マージン
有効
2%
非該当
2
ユーザー5
クラシックアカウント
該当なし
該当なし
非該当
3
ユーザー6
UTAクロスマージン
有効
8%
非該当
4
ユーザー1
UTAクロスマージン
有効
2%
該当
5
ユーザー3
UTAクロスマージン
有効
4.5%
該当
6

 

上記の例では:

1. ユーザー2はデルタ中立モードを有効にしていないため、このポジションはヘッジ条件の判定対象外となり、標準ルールに基づいて順位付けされます。この機能による順位への影響はありません。

2. ユーザー4は分離マージンポジションを保有しているため、ヘッジ条件の判定対象外となり、標準の分離マージンルールに基づいて順位付けされます。この機能による順位への影響はありません。

3. ユーザー5はクラシックアカウントを利用しているため、この機能の対象外となり、標準ロジックに基づいて順位付けされます。

4. ユーザー6のネットポジション比率は8%で、基準値の5%を超えているため、ヘッジポジションの条件を満たしません。順位への影響はありません。

5. ユーザー1とユーザー3はいずれもネットポジション比率が5%以下で、ヘッジポジションの条件を満たしています。保護メカニズムの適用前は標準のADLスコアに基づいて順位付けされていましたが、適用後はグループとしてキューの末尾に移動し、相対的な順序(ユーザー1がユーザー3より上位)は維持されます。

6. この保護メカニズムは、ADLキュー内でヘッジポジションの優先順位を引き下げるだけです。極端なマーケット状況における自動デレバレッジのリスクを完全に排除するものではありません。

 

ヘッジポジションの判定式

ポジションは、次の条件を満たす場合にヘッジポジションと判定されます:当該資産の先物ネットポジション ÷ 当該資産の合計ポジション ≤ 5%(クロスマージン先物のみが計算対象となり、分離マージン先物はこの計算から除外されます)

 

当該資産の先物ネットポジション:

1. この資産の先物ポジションがない場合、先物のネットポジション = 0

2. 先物のネットポジションが0でない場合、この資産の保有方向と先物ポジションの方向を比較します。

• 同方向:先物ネットポジション = |資産保有量 + 先物ネットポジション|

• 逆方向かつ|資産保有量| ≥ |先物ネットポジション|:先物ネットポジション = 0

• 逆方向かつ|資産保有量| < |先物ネットポジション|:先物ネットポジション = |資産保有量 + 先物ネットポジション|

 

当該資産の合計ポジション:

合計ポジション = MAX[ Max(0, 資産保有量) + 当該資産の先物ロングポジションの合計, |Min(0, 資産保有量) + 当該資産の先物ショートポジションの合計| ]

• 先物ネットポジション:ロングポジションは正、ショートポジションは負

• 資産保有量:資産残高が正の場合は正、負の残高(債務)は負

• ステーブルコインはこの計算から除外されます

 

以下のBTC資産とポジションをクロスマージンで保有しているとします。

種類
保有量/ポジション
現物
10 BTC
BTCUSDT無期限先物
13 BTCのショート

 

計算:

1. 資産保有量 = 10、先物ネットポジション = -13(ショートは負)

2. 方向が逆であるため、絶対値を比較します:|10| < |-13|。したがって、先物ネットポジション = |10 - 13| = 3

3. 合計ポジション = MAX[ Max(0,10) + 0, |Min(0,10) + (-13)| ] = MAX[10, 13] = 13

4. 先物ネットポジション ÷ 合計ポジション = 3 ÷ 13 = 23% > 5%

結論:このポジションはヘッジポジションの条件を満たさず、ADL順位保護の対象になりません。標準ルールに基づいて順位付けされます。

 

デルタ中立モードを有効にする方法

1. 取引設定に移動し、アカウントモードをアドバンスモードに切り替えます

2. アドバンスモードの取引設定で「デルタ中立モード」の切り替え項目を見つけます

3. タップして有効にします。システムがユーザー属性を自動的に確認します

4. ユーザー属性の要件を満たしていない場合、次のメッセージが表示されます:「お客様のアカウントは、この機能を有効にするための要件を満たしていません。デルタ中立モードを有効にするには、VIP3以上であるか、所定のユーザー参加条件を満たす必要があります。」

 

よくある質問

1. デルタ中立モードを有効にする前にポジションを決済する必要がありますか?

いいえ、事前にポジションを決済する必要はありませんが、アカウントモードの切り替え要件を満たす必要があります。

2. ポジションが中立条件を満たさなくなった場合はどうなりますか?

リスク管理およびADL順位付けには、標準のADL順位付けロジックが自動的に再適用されます。

3. 異なる資産同士でヘッジできますか?

いいえ。ヘッジ判定は、同じ原資産に基づいて行われます。たとえば、BTCの保有資産でヘッジできるのはBTC先物ポジションのみです。

4. デルタ中立モードを有効にすると、マージンや清算ルールに影響しますか?

いいえ。デルタ中立モードが主に影響するのはADLキュー内の優先順位であり、マージン計算、強制清算ルール、リスク管理方針は変更されません。

5. ポジションがヘッジポジションとして認識されなかったのはなぜですか?

以下の理由が考えられます。

• 先物ポジションが同じ資産の現物保有分によって有効にヘッジされていない

• 資産単位のネットポジション比率が基準値を超えている

6. ADL順位保護により、自動デレバレッジが実行されないことは保証されますか?

いいえ。この機能は、ADLキュー内のポジションの優先順位を引き下げるだけです。極端なマーケット状況では、自動デレバレッジが実行される可能性があります。

7. 現物資産を大量に保有しているのに、ポジションがヘッジされていると判定されないのはなぜですか?

デルタ中立の判定は、同じ資産へのエクスポージャーに基づいて行われます。他の資産やステーブルコインを大量に保有していても、異なる資産の先物ポジションをヘッジすることにはなりません。

 

リスク警告:デルタ中立モードは、ヘッジングBotの取引体験を向上させるために設計されていますが、マーケットのボラティリティには依然としてリスクが伴います。ご自身のリスク許容度に応じて取引してください。

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